ネット通販とドラッグストアの白髪染めトリートメントの違いは?
2016/12/08
ドラッグストア系は成分の種類、髪のエイジング対策などプラスαの成分が少ない傾向にあります。
公開:2016/12/08最終更新:2019/05/20
こんにちは、ライターのマイコと申します。
以前化粧品会社に勤務していた経験から、通販系とドラッグストア系商品の違いについてお話できればと思います。
手頃なドラッグストア系、ややお高めな通信販売系
白髪染めトリートメントも価格帯で大きく2つに分けることができます。
- 1,000円前後の手頃な価格のドラッグストア系白髪染めトリートメント
- ややお高めな3,000円前後の通販系白髪染めトリートメント
1,000円前後の手頃な価格のドラッグストア系
前者は、1,000円前後の手頃な商品で大手メーカーが販売しています。具体的な商品名で言えば、シエロ・ビゲン(ホーユー)・ティアラ・プリオール(資生堂)等が代表例です。
3,000円前後の通販系
通信販売系のものは通常ドラッグストアなどでは売られていません。価格帯は3,000円前後で中小規模のメーカーが販売しているものが多いです。レフィーネ・利尻ヘアカラートリートメント・ルプルプ等の商品がよく知られていると思います。
今回は、ドラッグストア系と通販系の白髪染めの違いを調べてみました。
ドラッグストアで売るなら「価格は安く」が基本
ドラッグストア系の商品と通販系の商品の違いを見るときにまず「ドラッグストアではどのような商品が流通するのか」といった基本を知る必要があるのです。
ドラッグストアで全国的に販売するためは、できるだけたくさんの人に売れる商品でなければなりません。ドラッグストアなど身近な場所で手軽なお値段で購入できるようになっているのです。
多くの人に買ってもらうためには、価格は安くないと購買意欲が下がるために、価格は安くすることを前提にコストを抑えながら、商品を開発・製造する必要があるのです。
ドラッグストア系はあえて濃すぎない成分に
ドラッグストアのものは大量生産品なので、ロットの数も通販系とは大きく違います。
そのため、なるべく多くの方にトラブルが出ないように、配合成分はあまり濃くなりすぎないよう調整されています。効果よりもトラブルが起きないことを重視しているからなのです。
これに対して、通販系は生産数がドラッグストア程多くはありません。お値段がその分上がりますが、市場が狭く、わざわざその商品を見に来て購入という方が多いです。単価も高く、成分にもこだわりを持つ傾向もあります。その分、合う・合わないという個人差が大きくなります。
もちろん、該当しない商品があります。すべてがすべてドラッグストア系は成分が充実していない、通販系は充実している商品とは限りません。
ドラッグストア系は配合成分が少ない
ドラッグストア系と通販系の白髪染めの成分を並べた時の印象は、配合成分がドラッグストア系のものは少ない・・・です。
どうしてもお値段が、3,000円代の通販ものと1,000円以下のドラッグストアものですとコストの関係もあって、成分を充実させるのは難しいのだと思います。
ドラッグストアのものは、染色剤と防腐剤やテクスチャーを整える基剤、香料など最小限の成分で価格を抑えているようです。
通販系と比べてみても、染料の種類は同じぐらいです。これで染まり具合が大きく違うというのは、配合量の違いとプラスα成分の違いということだと推測しました。プラスαの成分のあるなしの違いが、通販系とドラッグストア系の大きな違いです。
ドラッグストアの商品と通販系の商品の成分一覧を比較すると、その数の違いは歴然です。例えば通販系は多い物で69種類(利尻ヘアカラー)、の成分が配合され、ドラッグストア系のものですと、多い物だと37種類(50の恵)で少ない物だと15種類(資生堂のティアラ)が挙げられます。
ケア・育毛成分などの成分が充実した通販系
通販系の商品には、白髪染め機能以外にプラスαの機能を加えており、それで差別化を図っているところに特徴があります。価格の違いはここに表れているのです。
商品によっても異なりますが、染まり具合にプラスして、トリートメント効果や地肌ケアについて満足度も評価も高いのです。平均的な評価が高い傾向もみられます。
通販系の商品は、大量生産で万人に使ってもらうよりも特定の悩みに対して効果的な商品開発を行っているのです。効果のある成分の配合に力を入れ、その付加価値に満足した人によって、平均的な評価が高くなる傾向があります。
そのため、購入者も白髪染め以外にトリートメント効果・育毛効果・アレルギー対策など特定の悩みや不安を持っている人が多いのです。
例えば、レフィーネヘッドスパは、アロマ効果のある精油の他に、染料も他に使用されていないようなものも配合しています。
聖マリアンナ医科大学内の団体が発売しているキラリは、髪の補修やアンチエイジングに効果のある成分を使用しています。髪の補修に効果的なアミノ酸を数多く配合し、ダメージを抑えるパンテノールも配合されています。
ドラッグストア系の商品は染まらないという口コミも多いが、安い分期待値も少ないのか平均点は維持しています。ただ、プラスアルファの高い評価を得ている商品は少ない印象がありました。
これは、前述したとおり、ドラッグストア系の商品がたくさんの消費者に対して売るものなので、トラブルをなくすために成分が濃すぎないようにして配合されていることと価格面で抑えるために、配合成分の種類が少ない傾向があるのです。
私個人としては、本気で染めたい&プラスαも望む方には、少し値段は張りますが通販系の商品をおすすめします。ただ染まればいいと言う方は、染まるけどトリートメント効果は気にしないというようなドラッグストア商品ならばお勧めしたいと思います。
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